僕の住む街では、花見の季節
すごしやすい気候、風も穏やかで日差しも強くない。
最近のスタイリングは、90年代インポートショップのオヤジがしていたような感じ。
当時なら、ローレンのB.Dシャツ、デッドストックのミリタリーパンツ、足元はお約束のニューバランス 13OO。「ローレンが愛用して履いていたんだよ♪」という都市伝説(いろいろと駆使して調べたけれど着用していたスタイリングは今も見つからず)に乗せられていた20代中の僕。
裏原前の牧歌的シーンで洋服屋にとっても良い時代であったね!
触れるもの全てが新鮮だった。ビックポロ、ビッグチノ、カーゴパンツ、N-2B、カナディアンコート、ピカデリー、エミスフェールのニット、ビットモカシン、パタゴニアのシンチラジャケット。
デニムのヒップポケットにはけばけばしい刺繍もなければ、トンガリ靴も存在してなかった。餃子靴はあったけれど。
街ですれ違う人々のスタイリングが、ごくごく普通のデニム、チノパンツ、カーゴパンツにオーセンティックにB.Dシャツ、ポロシャツ。そして足元はナイキ、アディダス、ニューバランスの変な別注とかでなく、テバ、チャコのサンダル、バーケンシュトック、つま先のとんがらないプレーンな革靴であって欲しいと願う。
貴方は「そんなの普通じゃん」と思うかもしれない。
でもすれ違う人々の足元の靴のつま先は老いた吸血鬼の爪のように鋭くとんがり、デニムのヒップポケットは、デコトラのようにけばけばしい装飾がなされるんだ。
おそらくこの街はスティーブン・キング原作「呪われた町」のように、土着的呪いにかかっているのかもしれない。
でもあきらめてくれ。君には想像もつかないだろうけど、僕らの世界では趣味がいいと生き残っていけないんだ。そこでは『趣味が良い人』というのは『ひねくれた貧乏人』というのと同義なんだ。同情されるだけだ。誰もほめてくれない」ダンス・ダンス・ダンス
本日のスタイリング
シャツ:WORKERS B.D SHIRTS
インナーT:無印2PACK T
パンツ:WORKERS Army Officer's Trousers
スニーカー:NEW BALANCE M990 GRAY
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