2023/05/07

着こなしの遍歴

GW期間中は着撮りにて商品紹介をずっと続けてきました。
思いの外、反響があって実売がいろいろとありました。

メーカー提供のモデル着用画像を主にアップしてご案内してきましたが、中年男性のリアルな体型での着撮りがリアリティを感じるようでした。

このブログを定期的(ブログブームの10年前は読む人が多かった!)に読まれている方は「取り扱いブランド」「店主の着こなし履歴」をなんとなく把握していることでしょう。

例えば10年前のコーディネイトはこんな感じ(うろ覚えだけど・・・)

<A&S>綿麻のキャスケット
<DJANGO ATOUR>リネンのショップコート
<NISICA>皺くちゃの変形ボタンダウンシャツ
<LOLO> コットンパンツ
<Schwarzenbacher>ジャーマントレーナー

といった感じかと。

取り扱いブランドといえば

<HAVERSACK>
<LOLO>
<NISICA>
<KAPITAL>
<STUDIO ORIBE>
<TABLOID NEWS>
<SCYE>
<DJANGO ATOUR>
<STYLE CRAFT>

ざっくりしたイメージは19世紀初頭の「ユーロワーク」だったと思います。

今は上記のブランドの取り扱いはなく。

<CMF OUTDOOR GARMENT> 
<JACKMAN>
<CAL O LINE>
<REMI RELIEF>
<WOREKRS>
<HANDROOM>
<BRENA>

ユーロワーク色は薄くなって、「アウトドア」「アメトラ」「アメカジ」といった創業当初の品揃えのカテゴリーに戻りました。


品揃えの方向性に影響を与えたのは2012年リニューアルの雑誌<POPEYE>だ。
「編集長・木下孝浩/スタイリスト・長谷川昭雄」による2012年6月から2018年5月までの雑誌<POPEYE>

麻からコットン
ヘチマ襟のシャツから、普通のボタンダウンシャツ
洗いざらしの皺くちゃリネンパンツから、なんてことないチノパンツ、カーゴパンツ

当時、雑誌<POPEYE>がプッシュしていた<COMOLI>,<AURALEE>といったブランではなく、昔からあるいわば何処でも買える<TIMBERLAND 3EYE CLASSIC LUG>,<NEW BALANCE 990>,<CAMBER HEAVYWAIT T><BROOKS BROTHERS B.D SHIRT>の再評価によるコーディネイトに影響を受けた。

当たり前の話なんだけど、雑誌<POPEYE>は20代向けのユースカルチャー雑誌なわけだ、でも中年の僕もドキドキしながらページを捲った。時々、雑誌<POPEYE>のもつ情報の熱量はすごくて爆発するのではないかと思うくらい。(あまりの情報量に隅から隅を読めた人はどれくらいいたのだろう?)




そして、ここ10年ほど着用する服のカテゴリー・サイズバランスはこんな感じだ。
  • 普通のボタンダウンシャツ
  • 白の1ポケットロングT
  • 白のヘビーウェイトT
  • コットン素材のウエストゴム仕様 イージーパンツ、もしくはカーゴパンツ
  • スウエットパンツ
  • 程よいビッグサイズ(トップス・ボトム共に)
  • 量販店だ買えるインラインのスニーカー
一見デザインされていない、かなり普通の服だ。

以前にも書いたことがあるけれど、デザイナー アイザック・ミズラヒ(だと思う)がGAPで1ポケットTを1ケース買い、軍モノの6ポケットカーゴとコーディネイトするにいたるエピソードに近づけたのかなとも思う。

人はそれを「老い」ともいうし「達観」とも捉える。

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