過去に復刻、レプリカブランドを取り扱っていた。
モノづくりも素晴らしく、彼らは服に対して真摯に向き合っていた。
そして、彼らは変化することを望まなかった。
ファッションに「迎合」することを嫌った。
シャツの着丈は長く、スウエットの裾リブは短く太く、テンションはきつかった。
Tシャツのネックラインはいつまでも同じだった。
「何処で誰が着ているのだろう?」
と思うA-2はいつまでも絵型のラインナップに載っていた。
老舗レプリカメーカーの多くが名前だけを残して、身売りした。
ふんばり頑張っているメーカーも青息吐息だと聞く。
「最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である」
チャールズ・ダーウィン
服に携わる者に必要な資質は
「丁寧なライフスタイルの所信表明」でもなければ
「トレンドに流されない信仰」でもなく
「ミーハー」であることなのかもしれない。