2017/02/25

静かに働く


多くの人が「昼も夜も働いて大変ではないですか?」と気の毒そうに問いかける。

もともと私は冬眠中の小動物のようにじっと一箇所にいるのが好きな性分である。
考え事をするのではなく、何かについて調べ、考えることを繰り返すことが苦ではない。昼は自分が選んだ服に囲まれて、服に付随するカルチャーを調べたり、靴の磨き方の動画を探したり、新
たなメーカーの発掘をするべくMacBookとにらめっこしている。

もともと来客のあまりない服屋だから、調べ物をする時間は沢山ある。
夜になるとバーにいろんな人が訪れる。昼はあまり人とのかかわりが希薄だからカウンターに座った人々との会話は昼の作業でこり固くなった神経を和らげてくれる。

好きな酒を頂きながら、私はときおり相槌をうつ。
深夜バー営業を終えると神経がやや高ぶっている。
小一時間ほど、一脚だけスツールを残して読みかけの本を開く。
ほぼ休みなく静かに働く。「静かに」という表現がぴったりくる。
好きな服に囲まれ、たえまなく服について考察する。
質のよい酒を頂きながらグラスを磨いたり、氷を割ったりする。
そして就寝前に本を読む。それを毎日あきることなく繰り返す。

けっして楽ではないけれど、少なくとも苦ではない。
むしろ、そのような生活を送れることを感謝しなければならないのだと私は思う。

26秋冬展示会レポート。第1回「恵比寿 JACKMAN」

しばらく止まっていた「展示会レポート」を、 noteでまた書きはじめました。 レポートはこれまで通り、無料で読めます。 導入部分を、少しだけこちらに。 3月4日、水曜日。恵比寿。 HIT UNION(JACKMAN)。 正午に羽田着。 前日はBAR営業が深夜2時まで。 店で少し眠...