2018/01/27

フイットについて


南国にある僕の住む街も昨夜は寒かった。
この時期になるとクローゼットから引っ張りだして袖を通すのは<TATAMIZE/タタミゼ>のダッフルコートだ。
仕入れブランドの中でダッフルコートを展開しているメーカーも多い中、タタミゼのダッフルコートを選択したのは2つの理由がある。

一つ目は「素材」「色」にある。



ダッフルコートから連想されるのは「大学生」だろう。
カチカチの「メルトン」素材で色が「ネイビー」だとさらに強まる。
僕の年齢だと、ヘリンボーンツイードぐらいが着地としていい。
色も「ベージュ」、本来戦時中に着用され認知されたダッフルコートは「ベージュ」カラーた。


2つ目がこの記事内容の要である。
フイットである。
このダッフルコートを購入した時は、世間はタイトフイットに寄っていた。
例えば、<SCYE BASIC/サイベーシック>のダッフルコートもタイトだった。
5年前の時点で僕が求めたフイットは「ややゆったり」だった。
このフイットが当時は無かった。今では「ビックシルエット」がもてはやされているけれど。2018年冬の時点で、タタミゼのダッフルコートのフイットはもはや普通のフイットに属する。メンズのフイットは緩やかだけれど、確実に移行していく。
それは「全ての衣料」にも言える。

デザイナーが歳を重ねる(加齢で体型が変わる)とそのブランドのMサイズが今の感覚ではLサイズになってしまうように。フイット感覚に「ズレ」が生じてしまう。
過去にシャツでメーカーにこのフイットだと「タイト」すぎるからと変更を求めたけれど、聞き入れず数年経ってフイットを緩やかにしたメーカーがあった。

今振り返るとどちらが正しかったは判断できずにいる。
確かに今の世の流れは「ゆるいフイット」に流れている。
でも早すぎてニッチを相手に商売するよりは、マスを相手に商売したほうが旨味はある。
おそらく、制作する側の商売の嗅覚としては「フイット」をシビアに追求しても難しいのかもしれない。

ただ僕としては、仕入れるブランドをジャッジする際に僕の求める「フイット」とズレが生じたら取引をやめるようにしている。


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