2025/04/21

Risky Business




バーと洋服屋というのは、基本的に“待ち仕事”だ。
付帯業務を片付けて、ふと時間が空いたとき、YouTubeで昔の映画の予告編を眺めるのが好きだ。
音楽と同じように、80年代の映画にはどうしようもなく惹かれる。

「Risky Business」(1983)
邦題は『卒業白書』。
15歳、高校生の頃に映画館で観た。たしか同時上映は『ダーティハリー4』。
そっちは正直、あまり記憶に残っていない。でも『卒業白書』は、なんだか忘れられない拾い物だった。

アメリカの“青春映画”には、あの国らしい過剰さと明るさ、そして資本主義的な匂いがある。
日本にもそれっぽい映画はあるけれど、根本的な部分がちょっと違う。
彼らの青春は、悩んでいるようでいて、どこか“勝者”になる準備ができている。そういう物語だ。

トム・クルーズが演じるのは、家を即席の風俗クラブに変えてビジネスを始める高校生。
倫理より効率、感情より利益。
80年代的な成功哲学が、すでにその中にある。

でも僕は、この映画を“自由の入り口”として見ていた。
親がいない家。夜。靴下で滑る床。
ほんの少し踏み出してしまった「禁止された場所」──
それはきっと誰にでも覚えのある、遠くてささやかな夜の記憶だ。

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